井戸ポンプを交換しないとどうなる?5つのリスクと寿命を縮めるNG行動
「井戸ポンプの交換って、費用もかかるし面倒だな…」と思っているあなたへ。井戸ポンプは、私たちの生活を支える大切な設備の一つです。しかし、適切なメンテナンスを行わなければ、寿命が短くなってしまうことも。
この記事では、
・井戸ポンプを交換しないとどうなるか
・井戸ポンプの交換を先延ばしにすることで起きるトラブル
・井戸ポンプの交換時期が近いと予兆はあるのか?
・井戸ポンプの寿命を縮めるNG行動
・井戸ポンプを放置している場合
を詳しく解説します。
快適な生活を送るためのヒントがきっと見つかりますよ。
目次
井戸ポンプを交換しないとどうなる?
井戸ポンプは、地下水を汲み上げるための心臓部です。井戸ポンプを交換しないと、以下のような5つのリスクが発生します。
①水量不足
目詰まりや錆びなどが発生しポンプが正常に動作しなくなります。そして、ポンプの機能が低下し、井戸から汲み上げられる水量が減ってしまいます。
②水質悪化
ポンプ内部の汚れや劣化が井戸水に混入したままメンテナンスを行っていないと井戸周辺の土壌汚染などにより、地下水が汚染されてしまいます。
③漏電・感電
ポンプ内部の電気配線が劣化し、ポンプ本体や配管に水が侵入すると漏電が発生してしまいます。
④騒音の発生
ポンプ本体や配管の老朽化により、振動や音が発生します。ポンプを設置している場所が密閉空間である場合、音が反響して大きくなります。
⑤電気代の上昇
故障したポンプは、本来よりも多くの電力を消費することがあります。また、ポンプが頻繁に停止・再起動を繰り返すことで、電気代が余計にかかることも考えられます。
これらのサインが見られた場合は、早急に専門業者に連絡することをおすすめします。
井戸ポンプの交換を先延ばしにすることで起きるトラブル
井戸ポンプの交換費用は高いし、まだ使えそうだから交換しなくても大丈夫!そう思われる方も中にはいらっしゃると思います。しかし、井戸ポンプの交換を先延ばしにすることで以下のようなより大きなトラブルに繋がる可能性も。
・トラブルの拡大
小さな故障を放置することで、より大きな故障に発展し、修理費用が大幅に増加する可能性があります。
・生活への影響
水が出ない、水が濁るなど、日常生活に大きな支障をきたす可能性があります。
・二次災害のリスク
ポンプの故障が原因で、火災や水害などの二次災害が発生するリスクも高まります。
このような被害が出る前に、新しいポンプに交換することで安定した水供給が期待できます。また、古いポンプに比べて新しいポンプは消費電力が少ないため、今よりも電気代を削減できますよ!
井戸ポンプの交換時期が近いと予兆はあるの?
答えはYESです。井戸ポンプの交換時期が近いと、いくつかの予兆が現れることがあります。井戸ポンプ交換時期が近いサインは以下の7つです。ご家庭の井戸ポンプに症状が出ていないか確認しましょう。
サイン | 原因 |
---|---|
①水が出にくい、出ない | ポンプの能力が低下している |
②運転音が大きい、異音がする | ポンプの部品が摩耗している |
③頻繁に故障する | ポンプの寿命が近づいているサイン |
④水が濁る | ポンプの故障によって、井戸水が汚染されている |
⑤水圧が不安定 | ポンプの能力低下や配管のトラブル |
⑥ポンプが頻繁に停止・再起動を繰り返す | ポンプに過負荷がかかっている |
⑦電源が入らない、すぐに落ちる | ポンプ本体の故障や配線の問題 |
この表を参考にトラブルを未然に防ぎ、交換のタイミングを判断しましょう。
井戸ポンプの寿命を縮めるNG行動
実は、井戸ポンプの寿命を縮めてしまう使い方があるのをご存知でしょうか?
・長時間連続運転
ポンプは連続運転を想定していないものが多く、長時間稼働させ続けると、モーターが過熱し寿命を縮める原因となります。
・乾燥運転
水がない状態でポンプを運転すると、焼き付きを起こし、ポンプを破損させる可能性があります。
・急激な運転停止・起動
頻繁に運転を止めたり、急に始動させたりすると、モーターに大きな負荷がかかり、故障の原因となります。
・水位が低い状態で運転
水位が低い状態でポンプを運転すると、ケーシング内でキャビテーションが発生し、ポンプの効率が低下し、寿命を縮めます。
・適切な電圧で運転しない
電圧が不安定な状態で運転すると、モーターに負担がかかり、故障の原因となります。
・凍結
冬場、適切な防寒対策を行わないと、ポンプが凍結し破損する可能性があります。
井戸ポンプは、適切な使い方とメンテナンスをすることで、長寿命化が期待できます。上記のNG行動を避けることで、ポンプの寿命を延ばしトラブルを未然に防げます。
交換どころか井戸ポンプを放置している場合は?
井戸ポンプを適切なメンテナンスを行わず、長期間使用していない井戸ポンプを放置していると、以下のような3つのリスクがあります。
①サビ付きによる故障
井戸水はミネラル分が多く含まれているため、腐食が起きやすいです。そのため、ポンプ内部の金属部品は、使用していない状態でも徐々にサビていきます。
【サビが進行すると起こるトラブル】
・ポンプや部品の破損や劣化
・サビによる悪臭
・ポンプが動かなくなる
月に1回程度は井戸ポンプを動かして水を汲み上げましょう。
②目詰まりによる水量不足
長期間使用していない井戸ポンプは、井戸水中の泥や砂、藻などが堆積し、ポンプ内部や配管が徐々に目詰まりを起こします。
【目詰まりが進行すると起こるトラブル】
・ポンプが十分な量の水を汲み上げることができず水圧が低下・水が出なくなる
・ポンプに負荷がかかり、モーターが焼損する可能性
井戸ポンプ周辺の清掃を行い、ゴミや藻などを溜めないようにしましょう。
③動物の侵入
井戸の中は、暗く湿気が多く、外部からの視線も遮られるため、ネズミやカエルにとって格好の隠れ家になります。配管とポンプを接続する部分や、配管同士の接続部分に隙間があると、そこから侵入できます。
【動物の侵入によるトラブル】
・動物の糞尿や死骸でポンプ内部が汚染され、異臭が発生したり、病原菌が繁殖する
・動物が配線を噛み切ったり、巣を作ったりすることで、ポンプが動かなくなる
井戸ポンプにカバーを取り付けて、動物の侵入を対策しましょう。
ご自宅やご実家の井戸ポンプを放置していても、定期的に点検・整備を行うことをおすすめします。
まとめ
井戸ポンプのメンテナンスを怠ってしまうと、さまざまなトラブルが発生してしまいます。
少しでも長く井戸ポンプを長持ちさせるためには定期的なメンテナンスと清掃をかかさずに行いましょう!
そうすることによって、長く井戸ポンプを使用することができ、上手に節約できます。また、過負荷や異常な音・振動の放置にも注意しましょう!これらのポイントを意識することで、井戸ポンプを長く安心して使用することができます。