昨今の物価高で「水道料金を節約したい!」と思ったり、災害時に断水してしまったときに役立つのが井戸ポンプです。井戸ポンプがあれば、地下水を汲み上げて生活用水として利用したり、災害時には生命を維持することができます。
井戸?井戸ポンプって?
便利な現代ではあまり見なくなった井戸について詳しく知らない方も多いのではないでしょうか?
この記事では、井戸ポンプの種類・井戸ポンプの魅力・導入前に知っておくべきポイント、井戸ポンプ選びのポイントなどを詳しく解説します。
持ち家所有の方にとって、井戸ポンプは水道料金節約の強い味方となるでしょう!
井戸について
井戸と聞いて皆さんがイメージするのは、昔話でよく見ていたロープを伝ってバケツで水を汲み上げる井戸ではないでしょうか?
地上に湧き出る「湧き水」や川は、量や水質に安定性があり綺麗な水源として古くから人々に利用されてきました。
しかし、地形や環境によって限られた場所にしか存在しなかったので、昔の人は穴を掘って地下水を利用する方法を発見しました。それが井戸です。
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井戸の種類
浅井戸と深井戸は、地下水位の違いによって区別されます。一般的に、地下水位が浅い場所を浅井戸、深い場所を深井戸と呼びますが厳密には不透水層の位置によって区別されます。
不透水層とは・・・地下水を通しにくい・通さない地層のことで
分かりやすく例えると【水の壁】です。浅井戸は、比較的安価で設置しやすいのが特徴です。一般的に10メートル程度の深さまでの井戸で、硬い岩盤の上の地下水を利用します。そのため、周りの環境によって水量や水質が変化しやすく、現在では飲料水以外の生活用水や家庭菜園などに利用されることが多いです。
一方、深井戸は、30メートルより深い井戸で、硬い岩盤の下の地下水を利用します。深井戸は二層の岩盤の間に挟まれた地層の地下水を使用しています。二層の岩盤のおかげで綺麗にろ過され、長く溜まっていくため浅井戸よりも多くの水を汲み上げることができ、安定した水質を得ることができます。
そのため、浅井戸に比べて水量や水質が安定しており、飲料水としても利用されています。 -
現代の井戸の役割
井戸は、水道のない地域や、水道料金を抑えたい場合に水資源を確保するための手段です。近年では、環境への負荷が少ない水資源として農業や工業用途でも井戸が利用されていることも!
水道が普及した現代でも、井戸は依然として重要な役割を果たしています。特に、以下のような場面で井戸が活用されています。-
その
1水道水の補助
水道料金の節約やカルキ臭のない水を求めて、井戸水を生活用水として利用する家庭が増えています。
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その
2災害対策
地震や台風などの災害時に備えて、井戸を設置する自治体や企業が増えています。
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その
3環境保全
雨水を井戸に貯めてトイレの洗浄水などに利用することで、水道水の節約につながります。
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その
4農業
農業用水として、井戸水が利用されています。特に、地下水位の高い地域では、井戸水が重要な水源となります。
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その
5工業
工業用水として、井戸水が利用されています。特に、大量の水が必要となる産業では、井戸水が重要な水源となります。
井戸は、古代から現代に至るまで、人々の生活に欠かせない存在であり続けています。今後も、井戸は様々な役割を果たしていくことでしょう。
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井戸ポンプとは?
井戸ポンプは、井戸から水を汲み上げるためのポンプです。イメージとしては昔の井戸のロープとバケツの役割をしていたものが、現代ではポンプ式になりました。
井戸ポンプには手動ポンプと電動ポンプの2種類があります。
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手動ポンプ
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電動ポンプ
手動ポンプとは、人力でハンドルを上下させて水を汲み上げます。操作が簡単で、停電時でも使用できます。しかし、揚水量が少ないのが欠点です。電動ポンプとはモーターを使って水を汲み上げます。電気代がかかりますが、力を使わずに水を汲み上げることができます。
近年は、停電時にも使用できるソーラーパネル式の電動ポンプもあります!
井戸ポンプを選ぶ際は、必要な揚水量や設置場所のスペースなどを考慮して選びましょう。
井戸ポンプの魅力とは?
蛇口をひねれば水が出てくる便利になった現代では、井戸を利用する家庭は少なくなりました。しかし、日本で起こる災害をきっかけに、災害時の生活用水や雑用水の確保手段として近年では井戸ポンプの設置を検討する方が多くなってきています。
例えば近年では自治体による井戸ポンプの設置が増えています!
井戸ポンプを利用する場合は自然に溜まった水を使用するため基本的にお金がかかりません。そんな嬉しい井戸ポンプの魅力を以下にまとめました。
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災害時に役立つ 停電や断水時でも、井戸水を利用することで生活用水や雑用水を確保することができます。
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水道料金を節約できる 井戸ポンプは電気で動きますが、水道料金のように高い料金を支払う必要はありません。電気代のみで済むため、ランニングコストを抑えることができます。
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環境に優しい 地下水を活用することで、水道水の使用量を減らすことができるため環境負荷を軽減できます。
その他 トイレや庭の水撒き、洗車など幅広い用途に利用することができます。
井戸ポンプを導入する前におさえるポイント
それでは次に、井戸ポンプを導入する前におさえるポイントを3つご紹介します。
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POINT O1
初期費用がかかる
井戸ポンプを導入するには、井戸の掘削費用やポンプの設置費用など初期費用がかかります。水道工事と比べると高額になる場合が多いです。
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POINT O2
ピロリ菌の
検査が必要井戸水には、ピロリ菌などの病原菌が含まれている可能性があります。飲み水として使用する場合は、必ず検査を行い安全性を確認してから設置しましょう。
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POINT O3
井戸水の定期的な
検査が必要井戸水は地下水のため、水道水と比べて水質が不安定な場合があります。
定期的に検査を行い、安全性を確認しましょう。
※井戸水には、水道水と比べて鉄分やマンガンなどの成分が多く含まれている場合があります。この場合洗濯物での使用も注意が必要です。これらの成分は、洗濯機で衣類を洗うと、シミや色あせの原因となってしまうこともあるので注意しましょう!
井戸ポンプ選びの3つのポイント
それでは次に、井戸ポンプを導入する前におさえるポイントを3つご紹介します。
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POINT O1
用途に応じた
ポンプの種類を選ぶ井戸ポンプには、目的に応じてさまざまな種類があります。家庭用途では水の使用量や水圧に適したポンプを選ぶ必要があります。農業や工業での使用では、ポンプの耐久性や能力が重要です。
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POINT O2
井戸の深さに合った
ポンプを選ぶ井戸の深さに合わないポンプを選ぶと、効率が低下し、故障のリスクが高まります。事前に井戸の深さを測定し、最適なポンプを選ぶことが大切です。
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POINT O3
ポンプの性能を
確認するポンプの性能は、吐水量や水圧などで評価されます。適切な性能を選ぶことで、効率的な水の供給が可能となります。また、電力消費量や騒音レベルなどもチェックし、省エネや静音性にも配慮することが重要です。
これらの要素を考慮して、最適な井戸ポンプを選ぶことがポイントです。
井戸ポンプは、災害時の備えや水道料金の節約、環境への配慮など多くのメリットがあります。井戸ポンプを検討している方は、導入前のポイントを意識して節約と災害時の備えを行いましょう!
そして、井戸水は定期的な検査と適切な対策を行い、安全面に配慮して賢く利用しましょう。
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